【続】オタクの人生香水をプロに選んでもらった件

こんにちは、オタクです。前回の香水記事が勢い余って全く終わらせられなかったので、続きを書いていきたいと思います。

1.前回までのあらすじ

今まで香水とはほぼ無縁の人生を送ってきた私、推しアイドル達の概念香水を手に入れるため、celesさんの推し活サービスを利用。QOLが爆上がりしてしまった。調子に乗った私は初めて自分のお金でちゃんと好きな香りを買ってみたいと思い、今回celesさんで自分用の香水も買ってみることに。

2.今回使ったサービス

セレスさんの「celesセレクト」を使ってみました。このサービスは、性別、どんな香りが欲しいか、好きな香り苦手な香りを記載すると、プロが5種類要望に合わせた香りを送ってくださる（！）と言う夢みたいなサービスです！試せる量はムエットだけから50回プッシュ分まで選ぶことができます。今回は私は肌につけて楽しみたい＋気に入ったらフルボトルを買いたいなと思い、15回プッシュというリーズナブルなプランを選びました！

【私のリクエスト（クソわがままver.）】

何が来るか分からないサービスだし後悔したくない！！と思った私は、非常にわがままなリクエストを送らせて頂きました。celesさん本当にありがとう、、、ざっくりとこんな感じ。（読んでる方くれぐれも火炎瓶を投げつけないでください、、、）

•寝香水か、家で使えるリラックスできる香りが欲しい。でもできたらそこまで癖が強すぎないもの（既に面倒臭い）

•好きな香り→お香系、お花系、ムスク系、SHIROのサボンやaesopのマラケシュ系統の香り、甘すぎず青草っぽすぎずな香り

•苦手な（というか自分から好んで付けない）香り→甘すぎるバニラ系、ハーブっぽい香り、タバコの香り、デパートの1階みたいな香り（？？）

•できたら人と被りたくないのであんまり使ってる人がいないブランドでお願いしたい（鬼面倒くさ客パート2）

その他どんな年齢でどんな仕事をしているか、などを書いてみました。顔が見えない分、こんな感じの人間というのを推し活の時みたいに分かるように！と言うのを意識してみた。具体的な香水の名前を書くと、よりどんな香りが苦手とか好きとか想像してもらやすいし、失敗が少ないのかなと思いました。

3.ついに5種類の香水とのご対面

ドキドキしながら待つこと2週間。推し香水と同じタイミングでポストにやってきた私の理想の香水ちゃん達。

キ、キターーーーーー！！！！どやばい！！！

私の鬼ワガママな要望に応えてくださったのか、本当に一つも試したことのないブランド！！やばい。すでにこの時点でテンションがMAXだったのですが、恐る恐る同封されていた調香スタイリストさんからのメッセージカードを見てみることに。

エ、、、、ちゃんとお香っぽい香りとかお花っぽい香りとか考慮してくれてる、、（滝汗涙）

※ちなみにちゃんとスタイリストさんが、我儘に応えてくださったんだな、、と感動したポイントは他にもあり、5つの香水のうち4つがウッディオリエンタル、1つがフローラルで、全部ユニセックスな香り

だったことです。甘いのも苦いのも苦手な私のために、中性的な香りを選んでくれたんだ、、、😭😭もうこの時点でcelesさんに求婚したい。（は？）

このカードだけでももう大満足だったのですが、早速5つの香りを試してみることに、、、しかし残念ながら私にはあまり語彙力がないため、なるべくイメージとしてこんな香水だよ、という擬人化をしてみました。

余計な先入観なしに匂いが直感的に好きかを判断したかったので、①まずはついてきたムエットに香水をプッシュして嗅ぐ→②説明文を検索→③時間が経ったラストノートの状態を嗅いでみる→④肌につける、と言う順番でお試ししてみました。

エントリーno.1 コムデギャルソン/コムデギャルソン2

一発目から、ギャ、ギャルソン様________と早速ビビり倒した（？）私。コムデギャルソン様といえばハイファッションなイメージだったので、一体どんなクセ香水だろうかと恐る恐る嗅いでみると、、

★香りのジャンル→ウッディオリエンタル

！？！！パケのスタイリッシュな感じに反して、優しく甘い香り。ほんのりと強くない甘さがトップから立ち上る感じなんだけど、ただの甘さではなく、その奥から瓜っぽい植物的な香りがします。なんだこれ。マジで嗅いだことない。（パチュリとかマグノリアがトップに含まれてるらしいので多分正体はこれ）ブランドが目指したところも、お香の優しさと都会的なテクノの融合（！？）ということでユニークで個性的な香りだと思います。

あと、時間が経っても割とトップの香りが続く！と思いました。多分パチュリがトップとラストノートにメインで含まれているからかな？あと、墨の香りも入ってるそうです（！）個性と万人受けの絶妙な間を狙ってきている香水って感じ。バランスが凄いのよ。試した中では一番軽さのある香水だと思いました。くどくない。

アイドルで例えたら、ドボのケビンくん（は？）みたいな感じの香りだと思いました。優しくて穏やかなんだけど、ちゃんと個性があって爪痕残してくる感じ。いや〜お洒落な香水だな、、

ちなみに5つの香水の中で個人的にはパケのデザインも一番スタイリッシュで好きです。手にフィットしそうな曲線がめちゃくちゃふつくしい。

エントリーno.2 パルルモアドゥパルファム/トータリーホワイト

ど、どなた様！？！？マジでこちらは初見のブランドで、びっくりしました。パケの見た目的には非常にクールな感じでアバクロとかで働いてるムキムキマッチョ男性が身に纏ってる系か？と予想（予想のクセ）いやでも、「トータリーホワイト」言うてるってことは、いわゆる石鹸系の香りか、、？アッカカッパのホワイトモスとかバイレードのブランシュみたいな感じかな、、と妄想しまくりながら、いざ試香です。

★香りのジャンル→フローラル

マジでびびった。普通に「え！？」って声出ました。それもそのはず。アバクロムキムキマッチョとの対面を楽しみにしていたら、袖から現れたのはデヴィ夫人だったぐらいの衝撃です。むわっと感じるくらいの強い甘い香りがします。フローラルなだけあって、メインにはライラック、サンザシ、フジのお花など。フローラル祭りか？？

お上品なマダムがつけてても違和感なさそう。雑誌でいうなら25ansぽい。もっと分かりやすく言うなら、ザ、デパコス化粧品の香りです。その中に時折香ってくるはちみつぽさは、きっとお花の蜜の香りなんだな、、、

試した中では唯一のフローラルでもあり、ザ・正統派、いいとこの上質な大人の女性。って感じです。アイドルで例えたらexoのスホさんみたいな感じ。品を忘れないおしとやかで貞淑なイメージですね。ちなみにこちらのブランドはフランスのフレグランスメゾンで日本に上陸したのは2018年とまだ日が浅いよう。パリジェンヌになりたいけど人と被りたくない、良い女の皆さんにぴったりのブランドなのではないだろうか、、、

エントリーno.3 セルジュルタンス/ジンジャー香る午後5時

名前が優勝してんだろ。こんなのずるい。アーティスティックなネーミングの香水に弱いので、もう香りを嗅ぐ前からこの子にはほぼ一目惚れ状態でした。だって、「ジンジャー香る午後5時」だよ？？物語が始まってんだろ_______ちなみにセルジュルタンスはマツコデラックスさんが愛用の香水ブランドとしても有名なんだそうです。フランスのフレグランスメゾンってなんでこういちいちお洒落なんですかね。ディプティックといいパケも香りも個性的なものが多い気がする。

★香りのジャンル→ウッディオリエンタル

寝香水に絶対イイっ！！！！って叫びたくなりました。今回試した中では一番お香っぽくてドンピシャ性癖な香りです。マラケシュに気持ち似ているかも。ムスクっぽくてまさにイメージとしては夕方から夜にかけてつけたいリラックス系の香りですね。

人によっては重たく感じる人もいそうかな。雪が降る寒い夜に、暖炉のある部屋で炎を見ながらゆっくりとこの香水をつけて眠りにつきたい。そんな香りでした。

あと公式の説明が神。この文章にもあるように、甘さが結構強く出ていて、ラストノートには蜂蜜とチョコレートが入ってます！ユニーク！！！お菓子食べてるみたいな気分になる、グルマン系香水好きにはたまらない一品なのでは。

アイドルで例えたら間違いなくセブチのミンギュですね（？）甘くてほんのちょっぴりセクシーで魅惑的な感じのある香りです。一度嗅いだら忘れられない記憶に残る香り。甘くて少年ぽい部分と、夜にしか出会えそうな重たさの融合。二面性のある香水だと思いました。

エントリーno.4 アールフレグランス/ブラックウード

これまた初めましてブランドです。パケはシンプルで人を選ばない感じ。でもすでにパルルモアドゥパルファムで学習した私は、「パケと香りは必ずしも一致していない」（壮大なフラグ）と言うことを反芻しつついざ香ってみることに。

★香りのジャンル→ウッディオリエンタル

思った以上に和。思った以上に木。試した香水の中では圧倒的にウッディ要素が全面に出ている香水だと思いました。ヒノキ！！！！！の主張がすごい。沐浴、森林浴気分に3秒でタイムトリップできる感じです。甘さも試した中では一番控えめな印象。

ホームページを見たら納得の一言。枯山水がイメージ写真としてついていましたが、本当に自然の中にある香りに近いと思いました。男性がつけてたら好感度上がりそうな気もする。あとこの香りも、コムデギャルソン並みに割とずっと同じ香りがするタイプの香水かなと思いました。トップが好きなら買って損はない感じ。

アイドルで例えるならドボのジュヨン氏みたいな香りかな？わりかし落ち着いていて、そつのない香り。個人的には自分から香らせたいというよりは、空間の中に漂っていてほしい香りって感じでした。人とは間違いなくあまり被らない香りだと思います。

エントリーno.5 ラルチザンパフューム/パッサージュダンフェ

最後に試すのは、これまたハイセンスそうな見た目の香水。パッサージュダンフェってなんぞや？？と思い調べてみると、なんと衝撃的な意味と判明しました。

「地獄通り」

死ぬほどいかついですやん。（でもちょっと厨二心がくすぐられるネーミングではある）一抹の不安とともにお試ししてみることに。

★香りのジャンル→ウッディオリエンタル

その前に試したアールフレグランスと比べると、だいぶ爽やかでクセがないと思いました。セルジュルタンスのジンジャーと、アールフレグランスの中間みたいな、なんとも言えない絶妙な香りをしています。非常にすっきりしていて爽やかさが全面に出ているかな？ただその分、どこかで嗅いだことのある香りかな、、、？と言う気もしました。

しかしこの香水の真骨頂にこの時私はまだ気づいていなかったのです。この香水の本気は、ラストノートにあるということを。2時間後、ムエットをもう一度嗅いでみると_____

「え、待ってやばい。めちゃくちゃ好きな香りだ。」私の大好きな、優しくてふんわりした石鹸の香りがしました。パウダリーフローラルとはお前のためにある。まさにそんな香り。正直5つをムエットで試した時点では、この香水は全く眼中になかったのですが、ラストノートのあまりの良さに急浮上してきました。そのまま勢いで肌につけてみると、、、

これまたびっくり。すんごいフローラルな優しくて甘い香りがするじゃありませんか。調べて大納得しました。百合、サンダルウッド、ムスク____私の大好きな香り達が詰まった香水だったのです。優しくて甘くて繊細な百合の香りに包まれて、とっても幸せな気分になりました。

アイドルで例えるなら、アチズのヨサンくん一択！！！！落ち着いていて、ちょっと掴みどころのない、ミステリアスさと爽やかさを両立しているキャラクターが見える感じ。試すたびに違う一面が見えて何考えてるの？？もっと中身を見たい、、って追いかけたくなる香りだなと思いました。

4.キミに決めた！！〜運命の一本を決める時〜

最後に試したパッサージュダンフェの衝撃から、「もしかしたら肌につけると変わる香水も多い、、？」と思った私、ムエットだけではなく肌につけて試し直すことに。

結論から言うと、これがめちゃくちゃ大事だしやって良かった。今まで気付いてなかったのですが、私はかなり嗅いだ時と付けた時の香り方が変わるタイプということに気づきました。

※人間一人一人の体臭や体温によるようなのですが、具体的にはスキンタイプ診断で特別な香水をつけると調べることができるそうです。多分ですが私はスイートスキンなんだと思います。

肌に試すまでは、私の中でこれ以上ないと言うほどドンピシャだったセルジュルタンスのジンジャー香る午後5時にめちゃくちゃ惹かれていました。

しかし、私の肌に乗せると、本来のスパイシーでお香っぽい部分が飛び、代わりに甘い紅茶、お菓子っぽいグルマンの要素が全面に出てしまったのです。甘さが強くなりすぎて、少ししつこく感じてしまいました。

※ちなみにサンくんイメージで選んでもらったウッドセージシーソルトも、お友達のひろちゃんは甘くない香りだよね？と言っていましたが私の肌に試した時はただただひたすら甘ったるい香りになりました。信じられないかもしれないけど、どうやっても肌に乗せるとそうなる、、、不思議、、、

そして、結果私のお眼鏡にかなったのはまさかの

「地獄通り」様でした。早速頼んでおうちにきてくれた地獄通りさま。重鎮のような顔で我が家に佇んでくれています。もはや守り神というか御利益ありそうな存在感。様をつけずにはいられない、、、

パッサージュダンフェが好きな理由は死ぬほどたくさんあるのですが、この香水自体が人によってかなり香りが変わるらしく、私には百合の香りが全面に出てとっても癒されたことが決めてとなりました。その他にも

•ラストノートの爽やかさとお花の香りのもちの良さ

•ユニークなネーミングと「地獄のはずが天国に登るような香り」というコンセプト

•甘いけどくどさや重さがなく、クセも少なくてずっと嗅いでいても飽きが来ない感じ

が本当に好き。心から大好きになれる香水との出会いがあって、最後まで試してみて本当に良かったと思います。

まとめ

•推し香水を頼む時はできるだけ具体的な情報を入れるべし（年齢や性格、好きなファッションとか入れると良いかも）

•時間と肌の上での変化を知るため、香水は絶対3時間はつけて、手首で試した上で決定すべし

•わがままなぐらい注文が多い方がかえってきた香水の満足度が高まる。相手はプロなので存分に好みを書いた方がいい

•普通に生活してたら出会えないフレグランスメゾンとの出会いがあるので、プロに選んでもらうサービスは香水に詳しくない人ほどお勧めしたい

•同じアイドルの香水でも、ギョンスはおじさまが使ってそうな大人の男性の香りで、サンくんは若くて爽やかで甘さのある中性的な香りだったのがイメージにぴったりすぎて死んだ

•同じウッディ系、フローラル系で5つなのに、一つとして同じ香りがなかったのに驚き。どれも個性的で違うにもかかわらず、嫌いな香りが全然なかったのでプロの目は凄い

•自分の気づかないスイートスキン系体質がおそらく原因で、甘くない香りを無意識に選んでいた（！）ということに気付けた

•香水の沼は死ぬほど深い

というわけで、人生初めての自分だけのための香水体験は素晴らしいものとなったのでした。まる。