ゆりかごから墓場まで〜一生オタク〜

節操のない雑食オタクの雑記です。時々コスメやお洋服の話もします。

最近の読書〜2021心に残ったフレーズメモ〜

こんにちは。オタクです。

2021年下半期から、再び本をよく読むようになりました。理由は単純で、Amazonkindle unlimitedの3ヶ月実質無料キャンペーンがあったから(チョロ)+周りで電子書籍愛用のお友達が多くおすすめされたからです。早速スマホkindleアプリを入れたのですが本題に入る前にkindleのココがすごい!をやりたいと思います。

•嵩張らない&安い

普通に単行本を買うと絶対1200円以上ぐらいするイメージですが、kindleはとにかく安い。好きな作家の新作も気軽にチェックできます。それから、部屋の中でどんどん本が増えて置き場がない、、ってことも少ない。

•読書記録を勝手につけてくれる

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これ、結構いい機能だな〜と思っているんですが、本を何日連続で読みました!とか読む速度とか連続読書記録とか勝手につけてくれるんです〜

今年読み終わった本の数もカウントしてくれるのでモチベに繋がります。すこい

あと、本ごとに何%読んだか表示してくれるので、私のように飽きっぽくて何冊か同時並行で読むつまみ食いタイプの人間(?)にもよき。

他にも色々良さなどありますが、私よりずっと読書フリークなオタク友達が素敵な記事を書いてくれているのでどうぞ(丸投げ)(彼女のおかげで沢山本を読むようになった、ありがとう、、)

それでは、ここ最近読んだ本の中で印象に残ったエピソードを記録代わりに纏めていきたいと思います。順不同です。

1.オタク女子が、4人で暮らしてみたら。

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これ、何人かの友達に勧められて読んだエッセイ!めちゃ読みやすくて秒で読み終わった記憶。タイトルそのまんまの内容で、kpopだけではなくていろんなジャンルのオタク4人が一緒に暮らす話なんですけど、人と一緒に暮らすコツは、結局「親しき仲にも礼儀あり」これにつきるんだな、、と。

4人が気持ちよく暮らしてる1番の理由は「お互いが、オタクという以外は特に接点のない他人であるという意識が、それぞれスペースを清潔に保とうとする精神に繋がっている」っていうのが、パラドックスであるけどまじで真理だなと思った。

親しいけど、親しすぎない。同居人は、他人である。そういう感覚を忘れないように私もしたい、、

2. バカの壁 / 養老 孟司

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新書を読みたくなって手を出してみました。この本自体は大ヒットしたので聞いたことはある程度(てかどっかの大学の入試問題に使われてた気がするw)

東大教授の筆者が、脳についてと最近の人間について警鐘を鳴らす本で、結構毒舌でわろてしまった。一番「それな!」したのが、日本の大学入試や就活システムをdisる箇所。

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いや、マジでこれ。首とれるかって勢いで心の中で頷きました。例えば、国際的な感覚を持ってる(留学してる)とか、ボランティア経験があるとか、「肩にはまった求められる個性を発揮すること」を要求されてるんですよね〜個性という言葉を使いながら実はその中にバリエーションが用意されてないというのが皮肉だな〜って思いました。

3.泣きたくなるような青空/ 吉田修一

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私の大好きな小説家の一人、吉田修一さんのエッセイです。吉田修一さんの小説は、「悪人」「怒り」「横道世之介」など映画と原作どっちも満足度最高なんだよな、本当に神なんよ、、怒りとかマジで傑作(オタクしまってください)

それはさておき、こちらのエッセイは元々ANAの機内誌で連載されていたこともあり、旅行や海外にまつわるエピソードがてんこ盛り。旅行好きな人なら読んでてへぇー!ってなる話がいっぱいあって楽しいです。その中でも印象に残ったのが、吉田さんが中国語を勉強し始めて、世界が変わった話。

家電量販店のエレベーターで中国人夫婦と一緒になった筆者が、会釈をした所後ろから「日本人って礼儀正しいな」という会話が中国語で聞こえてきたことがあったのだそう。

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吉田さん自身、勉強する前までは中国語を「うるさい」と感じていたらしいが、勉強していくうちに音の強弱で意味が変わるから大きな音を出すことに意味があると分かった。と書いていてこれも印象に残りました。無知から「知っている」状態になることが、その人の世界の見方をぐっと広げてくれるということを改めて教えてくれたエッセイでした。

4.僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー/ブレイディみかこ

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これー!!!まじで全人類読んでくれ。去年読んだ本の中でダントツ止まらなかった。イギリスに住んでてアイルランド人と結婚した著者の、いわゆる「ハーフ」の息子さんがイギリスの「元底辺中学校」に通う中で起きたさまざまなエピソードなんですけど、めちゃおもろい。ただのお笑いではなく、貧富の差とか移民問題とか、リアルな社会問題が学生生活に映し出される様子とかほんとに興味深いです。

一番面白かったのが、イギリスの学校でカリキュラムに含まれている「エンパシー」の授業です。「他者の靴を履くこと」っていうイメージの言葉で(ギョンスのアルバムのタイトルにもなってた)簡単なようでいて実はこれが難しいんだよなという話。私たちは色んなアイデンティティやグループへの帰属意識があるけど、1つにしか属していない、私はこれ、あの人はあれ。というように、境界線を引いてしまうこと。こういう意識からエンパシーを持たなくなり、それがひいては差別に繋がっていくという考察がなるほど、、と思わされました。

5.カルト宗教信じてました。

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これはkindle unlimitedで読める本で出てきて、開いてみたらまさかのマンガでした!サクサクと読めて良かった。所謂カルト宗教とされている宗教の実態って、割とベールに包まれてる部分あると思うんですけど、こんな感じなんだ、、と一つの例として参考になりました。

輸血NGというのは結構衝撃でしたね。あと勝手なイメージで、人生に絶望したりして入信する人が多いのかなと思ってましたが(もちろんそのケースも多いとは思いますが)元々家族が信じていてそれがベースになってしまっているパターンの人がどうやって宗教を辞めるのか、一人の人の実体験を読むと本当に難しいことなんだなと思いました、、、

 

6.女のいない男たち/ 村上春樹

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さて、最後にご紹介するのは小説です。こちらは村上春樹さんの短編集なんですけどこれを読むきっかけは、実は2021ベスト映画に選んだこちらの作品です。

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カンヌに続いてゴールデングローブ賞まで取っちゃったトンデモ日本映画(アカデミーの外国語映画賞もマジで取りそうでヤバい。てか西島さんアジア人初の全米批評家協会主演男優賞なのテバすぎじゃないですか⁉️⁉️💦)ですが、私自身とっても清潔な雰囲気と独特の余韻がある映画で、原作を読みたい!!となり手を出しました。

詳しく書くとネタバレになってしまうので言えないのですが、映画の凄さを改めて感じました。こちらの原作では全く別の独立した3つの短編を、監督がなんと1つの映画に、しかも3時間にしたのが信じられない!って感じでした。それぐらい一つ一つの話は短いのに、上手いことシームレスに1本の映画にしたな、、っていう。

小説自体は流れるように進んでいくのですごい読みやすいです。冷奴とかクラシック音楽みたいな癖がなくてさらりと読める文体。

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この台詞が一番印象に残ったな、、、やはり、ドライブマイカーが一番好きな話でした。あと村上春樹さんの文章って英語を日本語に訳したみたいな語順というか、独特の書き方ですよね。村上さんがどうやって思考して、小説書いてるのか読んでて凄く気になりました(そこ?)

 

というわけで私の中の2021ベスト本は「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」に送りたいと思います。これ、2も出てるので早く読みたい!!しています。こんな感じで2022年も沢山本を読めたらなぁと思っています。おわり。