拝啓 じそんくんへ 230310

（この記事は、9月14日、推しの誕生日にあげようと思っていたものですがそれに加筆修正を加えて書いています。どうしてもこれをあげずにいるのは良くないと考えて、今だからあげることにしました）

推しに手紙なんて書いたことないから緊張します。

2月25日と26日、幸運にも二日間ジソンくんを見ることができました。25日はアリーナで前方だったけど、私の目の前で背を向けてくれたじそんくん。二日目も、トロッコで全く目が合わないじそんくん。それでもそんなこと気にならないぐらい、私はあなたに感謝しています。

ジソンくんに出会って、正直「よく分からない、掴めそうで掴めない人」だと思いました。それは、ジソンくんが心の中にベールのある人だからなのかもしれないし、私とmbtiがほぼ真逆だからなのかもしれないし、その両方かもしれません。多分、アイドルその人本人を理解しようなんて、他人であるファンからしたら無理なことに決まっているんだと思います。

それでも好きだから、推しだから、あなたを理解したいと思いました。そして、mbtiについて調べていく中で、私の親友がジソンくんと同じmbtiであるとわかりました。友達には悪いけど、会話を通して、ジソンくんもこんな人なのかな、こんな考え方をするのかな、と解像度をあげたつもりになっています。怖いオタクでごめんなさい、、、。

じそんくんの作った歌volcanoで、君の愛は罪だ。という歌詞がありますね。同じ言葉を私もあなたに送りたいです。あなたの存在はとても罪だ。じそんくんは「つかみどころのない人」というより、みんなが「この人は掴めそうだ」と思って手を伸ばすとすり抜けていく蝶々のような人だと思いました。最初から何を考えているか分からないのではなく、私たちの前では理想のアイドル像そのものであり、等身大の男の子はその中でちらりと見え隠れし、誰しもが「明るくて面白くて陽気で少しうるさくて、スキンシップが大好きで愛嬌の得意なじそんくん」を分かったつもりになる。でもその反対側に、歌詞が暗くて、布団をかぶってアニメを見ていて、連絡不精で、足も臭くて、部屋が汚くて、テンションも別に高くなくて、めんどくさがりの「ハンジソン」がいる。

分かったと思っていたのに、その全てが虚構であったような、掴もうとしていたのがただの蜃気楼だったかのような。そんなどこかぽっかりと穴の空いた感覚をじそんくんは残していきました。

私は多分じそんくんのことを一生かけても理解できないと思うし、第一じそんくんはそんなことをファンに求めていないと思います。だけどあなたに向けてこれを書いているのは、一つ伝えたいことがあるからです。

わたし、じそんくんのように生きてみたい。

じそんくんの座右の銘が「これもまた過ぎる」だと知った時本当に驚きました。やっぱり私、この人のこと何も分かっていなかったんだと思った。過去への執着なんてものとは、無縁の世界に生きるじそんくん。他人や物事に対しての執着を捨てて、現実を受け入れて、「今」を生きるじそんくん。

私もじそんくんのように、他人の存在、違う意見の存在を認識しながら、でもぶれずに自分自身だけを信じて見つめていく、そんな風に生きていきたいと思います。自分自身を大切にすること、一番に優先すること。それって簡単なようでいてなかなかできることではない。でも、じそんくんのように全てを受け入れながら、ありのままに受け止めながら生きていく術を、少しずつ身につけていければいいなと思います。

最後にじそんくんへ。あなたが頑張っていること、全オタクが知っています。そして、それはじそんくんが望んだ選択であることも知っています。だから私は、「頑張らなくていいよ」とか「無理しないで」とは言いません。ただ、したいように生きてほしい。好きなことを、好きな人と、好きなだけしてほしい。じそんくんは本当によくやっているから。

じそんくんは人の助けをあまり必要としないし、私たちに助けて欲しいなんてたぶん微塵も思っていないだろうから、ただあなたの存在それだけで救われている子がたくさんいると伝えたいです。あなたの作る曲が、歌詞が、歌うときは高く、話すときは低くなるその声が、STAYに手を添えながら控えめにハートを作り出すその謙虚さが、結婚は無理なのに愛嬌とリアコ台詞には抵抗のないそのずるさが。じそんくんとハンジソンくんを形作る全てが、少しでもこぼれ落ちて失われないように、私たちは精一杯あなたを愛します。

ありがとうハンジソンくん。生まれてきてくれてありがとう。お誕生日おめでとう。