ゆりかごから墓場まで〜一生オタク〜

節操のない雑食オタクの雑記です。時々コスメやお洋服の話もします。

2021版今年観て良かった映画&ドラマ

こんにちは。オタクです。

あけましておめでとうございます。根っからの引きこもりオタクの私にとって、数少ない趣味の一つが映画鑑賞。ということで2021年もお気に入りの映画を紹介させていただきます。

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去年の記事はこちら。

それではどうぞ。

<邦画部門>

女友達って、やっぱりサイコー!!!な映画
1.SUNNY 強い気持ち・強い愛 

ジャンル:ヒューマンドラマ

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タイトルだけでb級映画だと思ってすみませんでした大賞の映画です(冒頭からやめろ)本当に製作陣には申し訳ないのですが、たまに映画に現れるサブタイトルって不思議なの多くないですか?

それはさておき、こちらは韓国映画のリメイク作品で、舞台を日本の90年代に移して、当時華のjkだった女性たちが青春を振り返る爽やかな映画です。キャストたちが大人時代も子供時代も皆さん演技が自然!本当に自分も教室の隅っこにいた気分になって楽しむことができました。

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コギャルの女優さんたち総じて可愛くて目の保養。特にクールなモデルの女の子を演じたエライザさん好きすぎる。来世はこの顔になりたい。

時代や当時楽しまれていた音楽は違っても、みんなでプリクラを撮ったり、メイクの真似事に手を出してみたり、大学生ぐらいのお兄さんに憧れてみたり、くだらないことでゲラゲラ屈託なく何時間でも笑っていた。あの時間は変わらないんだな、と思えてとても幸せな気持ちになりました。

韓国の映画原作らしく、後半からのシリアスへの切り替えも素晴らしく、ただ楽しいだけではない、深みのある作品になっています。けれど最後は温かい気持ちで見終えることができる、優しさに溢れた映画だと思いました。

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あと、三浦春馬オッパまじでかっけぇ、、ロン毛が世界一似合う日本人のお兄さんだよ、、はぁ、、全jkが恋してもおかしくないな、、と広瀬すずちゃんの気持ちになってみてしまいました。やはりイケメンは90年代ルックでも今時のイケメンになるんだな。

今はもうあまり連絡を取らなくなってしまったけど、あの頃放課後一緒に寄り道した友達。そんな友人たちのことを考えながら観たい映画です。

過去を見つめ、これからをどう生きるか問いかけてくれる作品

2.ドライブマイカー 

ジャンル:ヒューマンドラマ

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※こちらの作品は、予告を見ないで本編を見たほうがネタバレせず楽しめると思うのでポスターのみ貼っておきます。

邦画2作目は、つい先日カンヌ国際映画賞で脚本賞を受賞したばかりのこちらの作品。原作は、村上春樹さんの短編集「女のいない男たち」のいくつかの作品をミックスして作り上げられていて、映画なのに本を読んでいるかのような台詞回しが独特です。

俳優と舞台演出家の主人公が、新しい演出をする中で、送迎用のドライバーと出会い生まれる物語。小説の世界観に溶け込んでいくだけでなく、映画の中で、別の舞台作品が展開され、現実世界と舞台の物語が少しずつ混ざり合って境界線が曖昧になっていく演出が凄いと思いました。

また、主演の西島さんの抑えた演技と岡田将生さんのクズ男(彼本人は好青年そうなのになぜ岡田さんはあんなにクズが上手いのか)の対照的な感じが良い対比になっていました。誰しもが経験しうるかもしれない人の死にどう向き合い、自分はどう生きていくか、自分の本当の気持ちから目を逸らさず生きていくことの大切さを教えてくれた、大切な映画です。

全体的には説明がなされず、淡々と静かに物語が進みます。3時間を長いと感じる人もいるかもしれません。ゆえに好みが分かれる映画であることは間違い無いです。解釈の余地がかなり広い映画なので、一回見ただけでは全てを理解することが難しい映画だと思いますが、だからこそ見た人が映画の意味について考え、自分の人生に問いを起こすきっかけとなる作品だと思いました。

それから、元々コロナでなければ全編釜山で撮る予定の映画だった(結果的に広島に変更されました)こともあってか、韓国人やアジア系国籍のキャストが多く登場し、皆さん自分の母国語を中心に演技します。言葉が違っても、訴えかけてくるパワーには力強いものがあるなぁ、、と胸を揺さぶられました。

 

<洋画部門>

エレガントと荒っぽさ、アクションとヒューマンドラマのバランスが美しい
3. 007 No time to die 

ジャンル: アクション

観終わった瞬間に、「これは間違いなく今年no1映画に入るわ」と確信した作品。気に入りすぎて3回観たえっ?お前アクション映画観ませんって言ってませんでしたっけ??って思われてる方もいると思いますが、私個人としては007シリーズおよびゴッドファーザーシリーズはアクション映画ではないと思っている(は??)これはれっきとした、「アクション映画の顔をした家族の物語、ヒューマンドラマ」なんです、、伝わって、、

007シリーズは、イギリスの実在する諜報機関MI6(アメリカのCIAみたいなもん)のスパイジェームズボンドが任務を任され世界を文字通り股にかけながら大活躍する痛快なアクションなのだけど、ダニエルクレイグがジェームズボンドに抜擢されてからよりヒューマンドラマ色が強くなってる(らしい)。

もちろん全身トムフォードのスーツに身を包みながら畳み掛けられるアクションも車からバイクから爆発からもう目にも止まらぬ速さで3時間近くが秒で終わるし(ダニエルクレイグさん骨折したらしい、、毎回お疲れ様です、、)今回もイタリアやキューバからロンドンの美しい街並みまで映像美も最高。何より冷徹なスパイではない温かみのあるジェームズボンドの物語で、全く予想していなかったラストにマジで泣いてしまった。

アクション食わず嫌いの皆さんにこそ是非観て欲しい作品です。気持ちのいいほどキャスト、セット、ロケ、衣装、アクション全てに惜しみなくお金をかけた最高に上質な映画です。また今作は日系人の監督が手がけたこともあり、日本文化のオマージュとリスペクトが映画の節々に感じられてそこも良きでした。

また、ボンドの助手QがLGBTだったり、ボンドガールがボンドに性的な感情を抱かず淡々と仕事をこなす点だったり、古くから続くジェンダーのイメージに楔を打ち、原作の良さを保ちながら良い意味で今の時代に沿った作品に進化をしている辺りも素晴らしかったです。

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個人的には、可愛い顔してボンド顔負けのアクションを繰り出すパロマたまがすっごくかっこよくて応援したくなった(パロマ役のアナデアルマスさんはこの後のナイブスアウトにも出演されてます。素敵な女優さんだ、、)

 

もちつもたれつ、の精神は全世界に通じるんだなぁ

4.幸せなひとりぼっち 

ジャンル:ヒューマンドラマ

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お次に紹介するのは、スウェーデンの映画。なんとこの映画、晦日ぎりぎりで観て2021最後にグッとくる作品に出会えましたスウェーデンの小さな町に住むおじいちゃんは、少し頑固で、偏屈で、気難しくて、、、最初はとっつきにくいジジイだな(やめろ)と思いながら観ていましたが、徐々に色々なことが明らかになり、、

保守的なおじいさんと、町に引っ越してきた若い住人たちの心の交流を見ていくうちに、「この世界は残酷だけど、でも捨てたものじゃないな」という気持ちになってきます。また、回想シーンが多めですがそれがよりこのおじいさんの人間性に深みを増し、物語を何十層にもすることで気づかなかったさまざまな伏線にも、視聴者がハッとさせられていくようになっています。

人と人とのつながり、家族と家族のつながり。人生の終わりにどんなふうに幕を閉じるか。人のために生きることは、実は自分のためになっているということ。そんな当たり前だけど忙しい毎日の中で見落としてしまいそうになる言葉たちを、大切に胸の中にしまって反芻させてくれる映画でした。

 

レトロでお洒落、だけど本格派ミステリーを楽しみたいあなたへ

5.Knives Out/ ナイブスアウト名探偵と刃の館の秘密

ジャンル:ミステリー

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ミステリー小説をそのまま映画にしたような濃い作品で、こちらも映像の美しさと物語の面白さを両立しています。「お前、ただのダニエルクレイグオタクだろ」いや、確かにこちらも彼が主演していますが、そうですけど違います。

普段はどちらかといえばたまにヒリヒリとした刺激が欲しくなって、サスペンス映画を見ることはあっても、ミステリーはあまり観る方ではなかったです。なんとなく先入観で、ミステリーは本で読むもの、映像化すると冗長に感じがちと思っていたのですが、この映画は非常に丁寧に作られています。

正直なことを言えば、最初の30分で諦めそうになる方もいるかも。あるお金持ちのおじいさまとその家族を取り巻く殺人事件の話で、登場人物は多め。最初はダニエルクレイグ演じる探偵の取り調べがメインで、インタビュー形式が続きます。でもここで、しっかりと見続けてみると、思わぬ展開が待っています。最初の30分で物語の大半が終わりを見せ、え???どうすんの?こっからどう持たせるの、、?と思っていると、鮮やかな伏線回収があれよあれよと紙吹雪のように浴びせられ、気づけば画面に釘付けになっていることうけあい。

こういったミステリー映画はともすると、きをてらい過ぎて(つまり予想もつかない犯人を設定することに終始してしまって)無理やりご都合主義のトリックで片付けてしまいがちですが、犯人の動機、ロジック、あっと驚くのに感心させられるような展開が待っています。

また、意味深な題名の意味もきちんと理解できるように物語が組まれていて、本当に脚本がよくできている映画だと思いました。政治的な風刺、現代社会へのメッセージ性もある。さらに、全体的に少しレトロなカラーで統一された映像は見ているだけで自分までお洒落になったかのような勘違いを起こさせてくれて、そこも楽しい映画でした。

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本当に映像の細部までこだわりを感じて素敵、、。あと、ジェームズボンドでは無骨でクールな男を演じたダニエルが本作ではちょっとおとぼけ?なアメリカ人私立探偵を演じていて、そのコミカルなギャップも見どころポイントです。

〜番外編〜2021は素敵なドラマとの出会いがたくさんありました。ここからはさらっと紹介

<韓国ドラマ部門>

•sweet home

スリラー、サスペンスジャンルがお好きな方に勧めたいドラマ。あるマンションの中で原因不明のウイルスが蔓延していくのですが、ただのパニックものではなく、人々が窮地に陥った時、信じるのか?それとも裏切るのか?それでも信じたい。と思う人々。考えさせられます。

•ナビレラ


恋愛要素なしでヒューマンドラマを楽しみたい方に。70歳のおじいちゃんが、昔の頃の夢だったクラシックバレエダンサーを目指して奮闘するドラマ。泣き所多すぎて涙枯れるかと思った。

<日本ドラマ部門>

•大豆田とわ子と3人の元夫

軽快なコメディを楽しみたいあなたに。凪のお暇とか好きな人なら絶対好き。ゆるいトーンで展開される会話が楽しい。ラブロマンスと思わせて、実は、、という意外な結末を楽しむことができます。キャストも豪華だし、毎回変わるエンディングOSTがお洒落すぎて終わってからも聴いてる。

 

というわけで、オタクのベストofベストは「007 ノータイムトゥダイ」に贈りたいと思います。「no time to die」という言葉は、そのまま訳せば「死ぬ時間がない」ですが、「今は死んでいる場合じゃない」がよりジェームズボンド的な解釈だと思います。「今の時間を、どう生きるか。ただ生きるのではなく、よく生きること」そんなメッセージを与えてくれる作品との出会いに恵まれた2021年だったと思います。

映画の主人公たちのように、よりよく生きること。それを意識して過ごせる2022年になりますように。

おしまい。